MALOSSI TC Unit O2 Controller

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<小さなボックスがコントローラ本体です>
マロッシ様からリリースされているO2センサキャンセラ(ラムダセンサエミュレータ)になります。黄色のコネクタ側がO2センサ・赤黒のリードが出ている黒いコネクタがインジェクタのバイパス回路になります。ブラックボックスの中がどうなっているかは不明ですが、原理的にはエキパイのO2センサからの信号を変調して、燃料を絞らせない様にするデバイスになります。

装着はカプラーオンなのでとても簡単です。
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画像真ん中よりチョイ左上の黄色いストライプが入っているのがO2センサコネクタです。

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赤いリードが向かっている先がインジェクタ。画像下のコネクタが本来のインジェクタコネクタです。

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そしてアースが1本(黒リード線)

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コントローラ本体はシート下スペースの前方に固定しました。

GTSのECUも触媒装置の安定的動作を目的にほぼ全域で理想空燃費である14.7を維持するようにマッピングされていると思われます。加えて燃費向上のために、アイドリング付近やスロットルオフ時にはさらに噴射頻度を落として17とか18ぐらいまで薄くしているはずです。
一方で、高出力が得られると言われている空燃費は12.5前後。
上記した数字よりも濃くないとなりません。
詳しくは知りませんが、インジェクタには無噴射時間ってのがあって時間当たりの噴射量増加までのタイムラグが存在します。燃圧にもよりますが、低頻度噴射時にその傾向が強くでます。
という事は、排ガス浄化や燃費対策の為に噴射頻度を落としてしまうと、スロットを開けても必要な噴射量に到達するまでに時間がかかる事になります。結果としてスロットルのツキの悪さや、低中速域の線の細さに繋がってくると考えられます。

今回装着したコントローラは信号変調によって・・・
・O2センサの信号を「燃料が薄い」状態であるとECUに伝えてインジェクタの噴射頻度を落とさせない
・ECUから送られてくる信号をエクスポネンシャルしてインジェクタの噴射頻度を高める
またはこの両方をしている感じかもしれません。

装着後は明らかに低中速のトルク感が違いますし、スロットルのツキも良くなります。
断然乗りやすくなります。
(この手のデバイスの性質上、燃圧がしっかりかかり、高頻度噴射する高回転領域で効能は得られません。ピークパワーが増加したり、最高速が伸びたりすることはありませんwww)

ちなみに、燃費は普通に4〜5km/l落ちます(これが本来であるという見方もあります。)
8リットル消費での航続距離で40km差が出てくる感じなので、「マストで装着!」的なデバイスでは無いかもしれません。
まーそれでも私は乗りやすさを重視して、全ての車輌で必ずO2センサはキャンセルしていますけどね・・・

続く・・・

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