Euro5とABS(CBS)

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ラストイヤーということで話題のPXですが、ベスパ好きとしては今後も生産し続けてくれるとうれしいなーとも思います。
日本でPXが走り続けるためには「排ガス規制」と「ABSもしくはCBS」、「OBD」あたりがキーワードとなりそうです。

排ガス規制は環境配慮に積極的なユーロ圏の基準がワールドスタンダートになっているようで、日本もユーロ圏に準じています。また、今年の7月により水準の高い新規制が公示されることになっています。
抜粋してみると・・・
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1.現在、WMTCモード法が適用されている二輪車(総排気量が 0.050 リットル以
下で最高速度が 50km/h 以下のガソリンを燃料とする原動機付自転車を除く。)
について、規制値を以下のとおり強化します。
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WMTCモード法というGTR(世界統一基準)が、日本で始まったのは2012年からになります。
輸入車に関しては2014年9月1日からの適用となっています。
PX150Euro3のリリースは2011年なので、2014年夏までの車輌は適用外でそれ以降はこのモードで計測しているって事なのかな?
PXの場合、
総排気量 0.050 ㍑超 0.150 ㍑未満かつ最高速度 50km/h 以下、又は、総排気量 0.150 ㍑未満かつ最高速度 50km/h 超 100km/h 未満の二輪車(クラス 1)
にカテゴリされるので、
一酸化炭素2.2→1.14
炭化水素 0.45→0.30
窒素酸化物0.16→0.07
という感じに基準改正されることになります。
(意味はよくわからないwww)

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2.燃料タンク等から排出される燃料蒸発ガスの測定方法及び規制値を定めます。
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燃料蒸発ガス?なんだそれ?チャコールキャニスターとかの事ですか?
鉄の缶にガソリン入れて重力で給油しているPXにはそんなもん付いてないですよねwww

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3.排出ガス関連部品の故障を運転者に知らせるための車載式故障診断装置の義務付け及びその技術要件を定めます。
対象項目
-モニタ項目-
○ センサ類の断線・故障
大気圧センサ、吸気圧センサ、吸気温センサ、水温センサ、スロットル開度センサ、シリンダ判別センサ、クランク角センサ、O2センサ、O2センサヒータ、一次側点火システム、排気二次空気システム等
○ 燃料噴射補正量の監視等による燃料システムの故障
-システム等-
○ 故障復帰後の警報解除、故障内容の記録、走行前機能確認
○ 警告灯、外部診断装置との通信プロトコル及びコネクタの ISO規格対応
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OBDステージ1の事かな?
こんなモノはPXに付けられない(笑)
無理風か・・・

ただし、輸入車に関しては2018年 9月 1日以降適用となっていますので、Euro3が現行基準内に収まっているのであれば2018年までは大丈夫?

ブレーキに関しては、
継続生産車は2021年10月からABSもしくはCBSの装着が義務化されるとなっているので、こちらも時限的には余裕があります。
ABSとCBSに関しては採用できるのであれば採用した方が良いデバイスと思っています。
COSAなんかは油圧ドラムのCBS(でしたっけ?)を先進採用していたぐらいですしね・・・

そして、ユーロ圏以外を見てみると・・・
台湾・ブラジルはEuro4に移行していますが、
中国 ・韓国 ・タイ ・インドネシア・インド・パキスタン・トルコ・コロンビア・チリはEuro3、
フィリピン・ベトナム・マレーシアはEURO2で、シンガポールはEURO1のままとなっています。
検討中の国もあるようですが、2020年まではこのままっていう国がほとんどな模様です。

「年間に何台ですか?」っていうぐらいほとんど車輌が売れない日本市場のためにピアジオ様がPXを継続生産するという事はあり得ない(メリットなしwww)でしょうけども、上記のような国がある間は、引き続き生産してくれそうな雰囲気を感じます(笑)
なので、工場のラインが停まらなければ、2018年8月までは正規に輸入・販売してくれそうな気もします(笑)

一応、「今年で最後ですww」とピアジオ様もピアジオジャパン様もアナウンスされているようなので、あくまで個人的な妄想です。

<おまけ>
現実的には国内における軽2輪(いわゆる250cc以下)や各種原付自転車の登録は事実上規制が無いのと同じなので、実際には車輌やエンジンの状態に関係無く登録出来ます。特に輸入車に関しては、どんなかたちであれ国内に持ち込んでしまえば登録出来てしまいます。そう考えるとピアジオ様が作るのをやめてしまわない限り、日本で販売が終了してもあまり関係無いかもしれませんね。

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